[北京/ビリニュス 15日 ロイター] – 台湾を巡って中国との関係が悪化しているリトアニアの駐中国外交代表団が15日、中国から出国した。複数の外交筋が明らかにした。
リトアニアは声明を発表し、「協議」のために外交官トップを中国から呼び戻したと説明。大使館は当分の間、遠隔で運営するとした。
外交筋はロイターに対し、リトアニア大使館の全職員19人とその扶養家族は北京を離れ、パリに向かったと明らかにした。
事情に詳しいある外交筋は、リトアニアの外交官について「安全上の懸念」があるとし、中国から出国したのは「威嚇」への対応だと説明した。
中国外務省にコメントを求めたが、今のところ回答を得られていない。
中国は先月、リトアニアとの外交関係を格下げした。「台湾」の名を冠した事実上の大使館である代表機関をリトアニアに設置したことを受けた措置。