[フランクフルト 16日 ロイター] – 欧州中央銀行(ECB)は16日、インフレ見通しを引き上げる一方、2022年の成長率見通しを引き下げた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)とサプライチェーン(供給網)の混乱がユーロ圏経済の回復を遅らせるという。

インフレ率は来年3.2%と、9月時の1.7%から大幅に上方修正された。23年は1.8%。9月時は1.5%だった。24年も1.8%を見込んだ。

来年の成長率見通しは下方修正されたが、今年と23年の見通しは引き上げられた。ECBのラガルト総裁は成長に対するリスクは依然として「幅広く均衡」していると述べた。

ECBが24年の予測を示したのは初めて。

<ECBの成長率とインフレ率の見通し(カッコ内は9月時点の予想)>

2021 2022 2023 2024

GDP growth 5.1% (5.0%) 4.2% (4.6%) 2.9 (2.1%) 1.6%

Inflation 2.6% (2.2%) 3.2% (1.7%) 1.8 (1.5%) 1.8%