[ニューヨーク 20日 ロイター] – 米北東部を中心に新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染が拡大する中、米国内の感染者数が増加している。ロイターの集計によると、感染者は過去1週間で9%増、月初からは57%急増した。入院者数も今月に入り26%増加している。
ニューヨークでは、19日までの週に新規感染者が60%急増した。しかし、ニューヨーク市の保健当局者は、コロナ感染者が「大幅に増加」したものの、入院者数は跳ね上がっていないと指摘。ワクチン接種や追加接種(ブースター接種)が重症化予防で奏功している可能性があるという見方を示した。
家族が集まるクリスマスを目前に控え、ニューヨークのほか首都ワシントンなどでは週末からコロナ検査所前に長蛇の列ができている。
ニューヨーク市では、新型コロナ検査件数が1日平均13万件に達し、デブラシオ市長は20日、検査件数が3週間前から倍増超になっており、検査の需要が供給を引き続き上回っているという認識を示した。
こうした中、メリーランド州のホーガン知事は20日、コロナ検査で陽性反応が出たと発表。19日には米上院のブッカー、ウォーレン両議員の感染も明らかになっている。3人は全員、ワクチン接種および追加接種を済ませていた。
また、ワシントンのバウザー市長は20日、屋内でのマスク着用義務を再導入すると発表した。21日から施行され、1月31日朝まで続けられる。
さらに、ワシントンDCの行政に携わる全ての職員や業者らに、ワクチン接種および追加接種を義務付ける方針を示した。ただ、期限は設定されていない。