[ワシントン 28日 ロイター] – 米国のオースティン国防長官は28日、ロシアのプーチン大統領はウクライナに対する軍事侵攻を実施する能力をすでに整えたとの見方を示した。ただ侵攻はまだ最終決定されていないとした。
オースティン長官は国防総省で行った記者会見で「(プーチン大統領には)都市や主要な領土の占領のほか、分離独立を望む地域の承認などの挑発的な政治行為を含む複数の選択肢がある」と指摘。米国は、ウクライナ侵攻の口実として利用される恐れのあるロシアによる偽情報への対応に引き続き注力していると述べた。
米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は、ウクライナ国境沿いにおけるロシアによる軍増強は、陸海空軍だけでなくサイバー攻撃などの分野にも及んでいると指摘。ロシアがウクライナを侵攻すれば多数の負傷者が発生し、「恐ろしい」結果を招くと警告した。