[メキシコ市 10日 ロイター] – メキシコ中銀は10日に開催した金融政策決定会合で、政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げ、6.00%とした。利上げは6会合連続。市場予想通りだった。
ロドリゲス新総裁を含む4人が50bpの利上げに賛成した。
キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ニヒル・サンガーニ氏は「新総裁になっても、路線は変わらない。市場が予期していた通り、新総裁は船を揺らしたくはなかったのだろう」と述べた。
メキシコ中銀は声明の中で、インフレ圧力は予想以上に大きく、長期化していると指摘した。
サンガーニ氏は「今後数カ月間、インフレ率は目標値を大きく上回るとみられる。新総裁の下で理事会はタカ派的な姿勢を維持し、米連邦準備理事会(FRB)も利上げを開始する予定であることから、引き締めサイクルがさらに続くことは明らかだ」と指摘。中銀は今後数カ月間にさらに50bp上げを3回実施し、政策金利を7.50%に引き上げるとの予測を示した。