[1日 ロイター] – ロシア産の天然ガスをドイツに運ぶパイプライン「ノルドストリーム2」の事業会社ノルドストリーム2AGが破産申請を検討していると、関係筋2人が明らかにした。

関係筋によると、ノルドストリーム2AGは負債の一部の清算を始めており、早ければ週内にスイスで破産申請手続きを正式に開始する可能性がある。

ノルドストリーム2AGからコメントは得られていない。

米政府は先週、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ノルドストリーム2AGとマティアス・ワーニヒ最高経営責任者(CEO)に対し制裁を発動。ドイツのショルツ首相も、ノルドストリーム2のプロジェクト承認停止を明らかにした。

ノルドストリーム2AGはロシア国営ガス会社ガスプロムの子会社で、スイスに拠点を置く。

昨年完成した110億ドル規模のノルドストリーム2パイプラインの建設費用の半分はガスプロムが支払い、残りは英シェルやオーストリアのOMV、仏エンジー、独ウニバーなどが負担している。