[キエフ 1日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、ロシアとの有意な和平協議を実施するには、ロシアが爆撃を停止する必要があるとの考えを示した。
両国は2月28日、侵攻後初めての停戦交渉をウクライナ国境に近いベラルーシのゴメリで実施したが、双方の隔たりは大きく、合意に至らなかった。ロシア国営タス通信はこの日、2日に2回目の停戦交渉が行われると報じている。
ゼレンスキー大統領は厳重な警備体制が敷かれる政府施設でロイターとCNNの共同インタビューに応じ、ロシアと停戦協議を続ける条件について「少なくともウクライナ国民に対する爆撃を停止しなければならない。爆撃を停止し、交渉の席に着いてほしい」と述べた。
このほか、北大西洋条約機構(NATO)に対し、ロシア軍機の飛行を阻止するために飛行禁止区域を設定するよう呼び掛けた。飛行禁止区域の設定は予備的措置で、これによりNATOがロシアとの戦争に引きずり込まれることがなくなると指摘。ただ、米国のバイデン大統領は自身に対し個人的に、まだ設定する時期ではないとの見解を示したと明らかにした。
その上で、ウクライナが陥落すればロシア軍はNATO加盟国の国境に迫ると指摘。NATOがウクライナの加盟を認めないなら、法的拘束力のある安全保障を提供するよう要請すると述べた。