[東京 7日 ロイター] – 東芝は7日、会社の2分割計画を中断し、非公開化を含め戦略を再検討するため独立社外取締役で構成した特別委員会を設置すると発表した。潜在的な投資家からの提案などを比較し、最良の非公開化案を特定する。

特別委員会の委員長はブラック取締役、副委員長にはブロフ取締役やゼイジ取締役が入る。

潜在的な投資家やスポンサーとの協議は経営陣主導で早期に開始し、特別委員会は事前に方針を確認、報告を受けて意見する役割を負う。また、受け取った提案などを比較し、利害関係者に最良の非公開化案を特定する。経営陣は新事業計画を策定し、定時株主総会前に発表するとしている。

電子部品などのデバイス事業を分離する会社2分割案を盛り込んだ2月7日発表の戦略的再編は、いったん中断する。東芝エレベーターと東芝ライテックの売却手続きも中断した。空調子会社の東芝キャリアの売却は、引き続き22年9月の契約完了を目指す。

特別委員会の設置に伴い、分割案の策定を主導した戦略委員会は7日付けで解散した。