[ニューヨーク 13日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、翌日に欧州中央銀行(ECB)理事会を控えユーロが上昇に転じる中、当初上げていたドルが下落した。
主要6通貨に対するドル指数は一時100.52と、2020年5月以来の高値を付けたものの、終盤の取引で99.888に低下。ユーロは1.0884ドルと、0.54%上昇した。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「ドルはここ数週間かなり好調だったため、明日のECB理事会が利益確定の都合の良い口実になった」との見方を示した。
円は対ドルで下げ幅を縮小し、終盤の取引で0.19%安の125.61円。
14日のECB理事会で政策金利の変更はないと予想されているが、市場ではラガルド総裁が記者会見での発言をタカ派化させるか注目されている。
ただウエスタン・ユニオンのマニンボ氏は「ECBがタカ派化したとしても、米連邦準備理事会(FRB)がECBよりも速いペースで利上げを行うという構図に変わりはない」と述べた。
米労働省がこの日発表した3月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比1.4%上昇。2月の0.9%上昇から加速し、改訂があった2009年12月以来12年超ぶりの大幅な伸びとなった。
カナダドルは対米ドルで0.56%上昇。カナダ銀行(中央銀行)はこの日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を50ベーシスポイント(bp)引き上げ、1.0%にすると発表。インフレが高進する中、一段の引き締めを実施していく姿勢を示した。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは4.65%高の4万1368.19ドル。
ドル/円 NY終値 125.66/125.67
始値 126.04
高値 126.06
安値 125.38
ユーロ/ドル NY終値 1.0885/1.0889
始値 1.0827
高値 1.0894
安値 1.0810