16日、ウクライナ東部ハリコフで、ロシアのミサイル攻撃を受けた現場を歩くウクライナ軍兵士ら(ゲッティ=共同)
16日、ウクライナ東部ハリコフで、ロシアのミサイル攻撃を受けた現場を歩くウクライナ軍兵士ら(ゲッティ=共同)

ウクライナ軍参謀本部は19日、ロシア軍が支配地域を広げてきた東部ドネツク州マリンカや東部ハリコフ州イジュム周辺を奪還したと発表した。ロイター通信によると、ハリコフ州の州都ハリコフではロシア軍のロケット弾攻撃で4人が死亡。ロシア軍が東部で攻勢を強める中、激しい戦闘が続いている。

ロシア国防省は19日、ドネツク州や南部ヘルソン州の軍事施設計31カ所を空爆し、破壊したと発表した。

ウクライナ軍参謀本部は、ロシア軍がハリコフ州に短距離地対空ミサイル「トール」を追加移送していると説明。ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州に、旧ソ連時代に開発された地対空ミサイルS300と最新鋭のS400も配備し、ロシア各地から戦闘部隊や支援部隊を移動させているという。

ロイターによると、ハリコフのロケット弾攻撃では住宅やスーパーが被害に遭い、4人が死亡したほか14人が負傷した。(共同)