[20日 ロイター] – テニスの四大大会の一つ、ウィンブルドン選手権を主催するオールイングランド・クラブ(AELTC)は20日、今年の大会からロシアとベラルーシの選手を除外すると発表した。男子テニスツアーを統括するATPと女子テニス協会(WTA)は決定を批判した。

AELTCは声明で、ロシアによるウクライナ侵攻を受け「可能な限り強力な手段でロシアの世界的影響力を制限する」役割を果たす必要があると説明。国籍を理由とした出場禁止措置は、第二次世界大戦直後にドイツや日本の選手が除外されて以来となる。

ATPは一方的な決定は不公平だとして、国籍に基づく差別が「選手のエントリーはATPランキングのみに基づくとするウィンブルドンとの合意に反する」との声明を発表した。

またWTA、は非常に失望しているとした上で「個々のアスリートが出身地や政府の決定によってペナルティーを受けたり競技を妨げられたりするべきではない」と述べた。

ロシア政府は、ロシア人選手の質を考えれば大会に打撃を与えるとした上で「受け入れがたい」と非難した。