[ニューヨーク 2日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、週内に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、ドル指数が約20年ぶりの高水準近辺で推移した。市場では、連邦準備理事会(FRB)が想定以上にタカ派化するか注目されている。
FRBは40年ぶりの高水準にあるインフレに対応するために積極的な対応を進めており、3─4日のFOMCでは50ベーシスポイント(bp)の利上げを決定すると同時に、9兆ドルに膨れ上がったバランスシートの縮小計画を発表すると予想されている。
可能性は低いものの、一部市場関係者は75bpの利上げ、もしくは現在の予測よりも速いペースでのバランスシート縮小が発表される公算もあると予想。OANDA(ニューヨーク)のシニアアナリスト、エドワード・モヤ氏は「多くの市場関係者はFRBはタカ派スタンスを維持するとの見方を示しているが、それでもなおタカ派的なサプライズがある可能性は否定できない。このため、ドル相場はFOMCまで高止まりするだろう」と述べた。
FRBがインフレ対応にどこまで利上げを継続するのか、手懸かりを得ようとFOMC後のパウエルFRB議長の記者会見も注目されている。
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は103.72。4月28日には103.93と、2002年12月以来の高値を付けていた。
ユーロは1.0493ドル。4月28日には1.0470ドルと、17年1月以来の安値を付けていた。
ドルは中国人民元に対し、オフショア取引で0.6%高の6.6820元。4月29日に付けた20年11月以来の高値(6.6940元)に迫った。
円は対ドルで130.14円。4月28日には131.24円と、02年4月以来の安値を付けていた。
ドル/円 NY終値 130.14/130.17
始値 129.88
高値 130.35
安値 129.71
ユーロ/ドル NY終値 1.0504/1.0506
始値 1.0524
高値 1.0541
安値 1.0491