[ニューヨーク 13日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。株価上昇でリスクオンムードが広がった。ただ、連邦準備理事会(FRB)の金融政策引き締めを受けた米景気後退入りや世界の経済成長鈍化などを巡る懸念を背景にドルは週間で6週連続高となった。
米労働省が13日発表した4月の輸入物価は前月比から横ばいだった。また、米ミシガン大学が13日発表した5月の消費者信頼感指数(速報値)は59.1と2011年8月以来の低水準を更新し、予想の64も下回った。ただドルへの影響は限定的だった。
米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は13日、インフレがピークに達したと確実に判断するには「数カ月間」低下を確認する必要があると述べた。
FXストリート・ドットコムのシニアアナリスト、ジョセフ・トレビサーニ氏は「FRBに経済支援に向けた利下げの用意はなく、極めて異常な状況下で利上げしようとしている」と述べた。
ドル指数は0.143%安の104.610。序盤には105.01と2002年12月以来の高値を付けた。週間では6週連続高で年初来で最長となる。
ユーロ/ドルは0.18%高の1.0398ドル。一時1.0348ドルと17年1月3日以来の安値を付けた。
週間では過去6週間で5回目の下げ。ロシアのウクライナ侵攻による経済への影響とドル高が重しとなった。
日本円は0.76%安の1ドル=129.32円。ポンド/ドルは0.23%高の1.2227ドル。
円は週間で10週ぶりの上昇となる勢い。
暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが3.95%高の2万9670.89ドル。今週序盤には20年12月以来の安値を付けていた。
ドル/円 NY終値 129.19/129.22
始値 128.95
高値 129.45
安値 128.88
ユーロ/ドル NY終値 1.0411/1.0415
始値 1.0387
高値 1.0415
安値 1.0351