【キーウ(キエフ)=笹子美奈子】ウクライナ国営通信は18日、ウクライナ軍部隊の情報として、東部ドネツク、ルハンスク(ルガンスク)両州で、ロシア軍の攻撃によって住宅や学校など民間施設68か所が被害を受け、少なくとも15人が死亡、7人が負傷したと伝えた。

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 露軍は、両州を合わせたドンバス地方の制圧作戦を続けている。一方、ウクライナ軍は東部ハルキウ州東方で、露軍の戦闘爆撃機1機を撃墜したという。

 タス通信によると、ロシアのユーリー・ボリソフ副首相は18日、露軍が軍事作戦で新型のレーザー兵器を使用していると明らかにした。最長で5キロ・メートル先の標的を破壊でき、ウクライナ軍の軍用無人機(ドローン)の撃退を想定しているという。

 ウクライナ南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から移送されたウクライナ兵士については、露軍兵士との捕虜交換が実現するかどうか、依然、不透明だ。

 ロシアの捜査当局は、「投降」したウクライナの兵士らを尋問する方針だ。ウクライナに隣接する露南部ロストフ州の通信社は18日、同州にある拘留施設に兵士の一部が移送されたと伝えた。