[シドニー 23日 ロイター] – 21日投開票のオーストラリア総選挙で勝利した労働党のアルバニージー党首は23日、宣誓式を経て31代首相に就任した。気候変動、物価高騰、格差に対策を講じる方針を示し、国民に「変革」を約束した。
開票作業はまだ終了しておらず、新政権の構成も固まっていないが、24日に東京で開かれる日米豪印4カ国の協力枠組み「クアッド」首脳会合に出席するため、英女王の王権を代行する総督の任命を受けて首相に就任した。
同時に、外相にペニー・ウォン氏、財務相にジム・チャルマース氏が就任した。ウォン氏はアルバニージー氏の訪日に同行する。
アルバニージー氏は22日夜にバイデン米大統領と電話会談したと明らかにし、今回の訪日は新政権が外交政策の3つの柱とする「米国との同盟、地域への関与、多国間枠組みへの支持」に整合的だとの声明を出した。
テレビ局によると、約12議席が僅差で勝者が決まっていない状況で、労働党は下院(定数151)の過半数(76議席)をなお4議席下回っている。一部で単独での過半数確保が予想されている。