[イスタンブール 21日 ロイター] – トルコのエルドアン大統領は21日、北大西洋条約機構(NATO)に加盟を申請した北欧のスウェーデンとフィンランドの首脳と電話会談し、トルコの安全保障上の懸念について協議した。

トルコは同国の反政府武装組織、クルド労働者党(PKK)と関連のある人物らを北欧2カ国が支援していると主張している。

トルコ大統領府によると、エルドアン氏はスウェーデンのアンデション首相との電話で、トルコの懸念に対し具体的な措置を講じるよう求めた。トルコ向け武器輸出禁止の解除も要求した。

アンデション氏はトルコとの関係強化を望むとし、「テロとの戦いやPKKのテロ組織指定を明確に支持することを強調した」と述べた。

エルドアン氏は、フィンランドのニーニスト大統領との電話では、NATO同盟国を脅かすテロ組織に対処しない姿勢は同盟の精神にそぐわないと述べた。

ニーニスト氏は、エルドアン氏と「オープンで率直な」話し合いをし、緊密な協議を継続することで一致したと明らかにした。

エルドアン氏はNATOのストルテンベルグ事務総長とも電話会談し、北欧2カ国がテロとの戦いなどで協力を明確にしなければ、両国の加盟を前向きには捉えないと伝えた。