暗号資産(仮想通貨)は27日の取引で下落。イーサやソラナといったアルトコイン( ビットコイン以外の暗号資産)も含めて軒並み下げている。
分散型金融(DeFi)を巡る大規模な実験的な取り組みを支えたブロックチェーンエコシステム「テラ」が崩壊した影響で、仮想通貨は一気に値崩れした。テラの運営会社は25日、新たなブロックチェーンで復活を目指す計画を明らかにしたが、他のDeFiの投資家はそれほど確信を持てずにいる。イーサリウムのネットワークを省エネ化するプロセスの不具合も投資家の懸念をさらに強めた。
テラ暴落を予見、システミックリスク警告-暗号資産ファンドの創業者
オアンダのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「仮想通貨の主題は引き続き弱気心理だ」と述べた。
イーサは27日のアジア市場で一時5.3%安の約1729ドル。年初からの下落率が53%に達した。アバランチやソラナ、ポルカドットなども5-8%安となっている。一方、ビットコインは逃避先のような役割を果たしており、2万8007ドルに値下がりした後の下落率は1.8%程度となっている。
原題:Ether, Altcoins Lead Crypto Rout as Terra DeFi Fallout Deepens(抜粋)