【ソウル時事】韓国で1日、先月10日に発足した尹錫悦政権の行方を左右する統一地方選が行われ、与党「国民の力」が圧勝した。与党は国会では少数派で、野党の協力が必須。与党が大統領選に続いて勝利したことにより、最大野党「共に民主党」は守勢に回る見通しで、日韓関係改善を含め山積する国政課題推進に後押しとなる。

 焦点となった首都ソウルなど17の知事・広域市長選のうち、与党が10カ所で当選を確実にし、3カ所で優勢。国民の力の李俊錫代表は1日深夜、「国民に感謝する。もっと精進し、国民が願う尹政権の成功のため頑張る」と強調した。

 共に民主党は支持基盤の全羅道地域など4カ所の勝利にとどまる見通しだ。大統領選で尹氏に僅差で敗れた同党の李在明氏の後任を選ぶ京畿道知事選は、大統領選の再戦と目される中、尹氏側近の与党候補がリードしている。