[17日 ロイター] – バイデン米大統領は17日、2018年のサウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏殺害を巡る同国のムハンマド皇太子との会談に関するサウジ側の説明に異議を唱えた。

大統領就任後初めて中東を歴訪したバイデン氏は15日、サウジ西部ジッダにある宮殿でムハンマド皇太子と会談。米紙ワシントン・ポストの記者だったカショギ氏の殺害に関する責任は皇太子にあると指摘したことを明らかにしていた。

しかし、サウジのジュベイル国務相(外交担当)は15日、フォックス・ニュースに対し、カショギ氏殺害について皇太子を非難するバイデン氏の「具体的な言葉は聞かなかった」と述べた。

バイデン氏はこれに反論。ホワイトハウスで、ジュベイル氏の説明は事実かとの記者団からの質問に対し「ノー」と答えた。

会談に同席したサウジ政府当局者は、バイデン氏が述べたようなやり取りはなく、カショギ氏を巡る議論は公式会談の前に「非公式な形」で行われたと語った。

同当局者もバイデン氏が皇太子にカショギ氏殺害の責任があると述べたのを聞かなかったとしている。