[コロンボ 18日 ロイター] – スリランカのウィクラマシンハ大統領代行は18日、国際通貨基金(IMF)との交渉はほぼまとまったと述べた。前日には非常事態宣言を発令している。
大統領府の声明は「大統領代行は、IMFとの交渉は決着に近づいており、諸外国との支援協議も進展していると説明した」としている。
スリランカ議会は20日に大統領を選出することになっている。ウィクラマシンハ氏は17日夜に非常事態宣言を発令。「公共の安全、社会秩序の保護、社会生活に不可欠な物資やサービスの維持のため(発令)が理にかなう」としていた。
ウィクラマシンハ氏は先週、ラジャパクサ大統領の国外逃亡後にも非常事態を宣言していた。先週の宣言が解除されたか、それとも失効したか、あるいはウィクラマシンハ氏が大統領代行としての権限で再発令したかは不明。
今回の宣言の具体的な法的規定はまだ発表されていないが、これまでの非常事態規則は軍を派遣して市民を逮捕・拘束し、抗議デモを鎮圧するのに使われてきた。