[キーウ(キエフ)/ロンドン/ワシントン 20日 ロイター] – ウクライナは20日、各国の債権者に対し国債利払いなど債務の支払いを2年間凍結するよう要請した。財源を対ロシア戦に集中させることが狙い。

この要請は、主要債権国やウクライナに融資している大手ファンドの両方から迅速に支持が得られ、9月初旬に予定されている約12億ドルの債務支払いは延期されるもよう。

ウクライナ政府のウェブサイトに掲載された提案によると、この計画では国債利払いは全て延期されるが、デフォルト(債務不履行)に認定されるのを避けるため、凍結が終了した時点で貸し手に追加の利払いを行う方針。

米国、カナダ、フランス、ドイツ、日本、英国を含む債権国グループは、ウクライナがこの提案を発表した直後、「われわれはウクライナの債権者として、協調して債務返済の凍結に応じる」と述べた。

イエレン米財務長官は20日、米を含む6カ国の債権国によるウクライナの債務返済義務凍結を歓迎すると表明。他の債権者にも参加を促した。