People are seen in row boats near the Loeb Boathouse restaurant in Central Park, New York on May 7, 2021. (Photo by TIMOTHY A. CLARY / AFP) (Photo by TIMOTHY A. CLARY/AFP via Getty Images)

コロナ禍の直撃を受けたニューヨークのレストラン業界。客足が戻り始めた今になって、インフレにとどめを刺された店があります。セントラルパークの湖に面したローブ・ボートハウスは「労働力と商品のコスト上昇」を理由に、10月16日をもって店をしまうことになりました。1989年の映画「恋人たちの予感」にも使われ、観光客だけでなく住民にも人気があります。いつか米連邦公開市場委員会(FOMC)の積極利上げが奏功してインフレが沈静化すれば、息を吹き返す店もあるかもしれません。リセッション(景気後退)で外食が敬遠されていなければの話になります。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

0.75ポイント

FOMCは前会合に続き主要政策金利を0.75ポイント引き上げた。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は次回9月会合でも同幅の利上げを行うことを選択肢として残したが、最終的な判断は今後のデータに左右されると述べた。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは2.25-2.5%となった。FOMCは声明で「支出と生産に関する最近の指標は軟化している」と指摘。パウエル議長は会見で、米経済がリセッションに陥っているとは考えていないとし、「非常に力強い労働市場」をその証拠に挙げた。

7兆円規模

米上院は米半導体業界に520億ドル(約7兆1400億円)の補助金を支給する法案を可決した。採決の結果は賛成64、反対33だった。法案は下院でも週内の可決が見込まれており、バイデン大統領の署名を経て成立する見通し。同法案には補助金・奨励金のほか、研究開発やトレーニング、5G技術向け資金なども盛り込まれている。

アップルの戦略

アップルは将来の自動車設計を率いる人材として、イタリア高級車ランボルギーニの開発部門の幹部を採用したと、複数の関係者が明らかにした。自動走行の電気自動車(EV)を開発する事業を強化する兆候と受け止められている。アップルが採用したのはランボルギーニ勤務20年のベテラン、ルイジ・タラボレッリ氏だという。非公開の情報につき関係者らは匿名で話した。アップルの広報担当は採用に関するコメントを差し控えた。

約1週間

バイデン米大統領は新型コロナウイルスの検査で2度、陰性反応が示されたため、「厳格な」隔離生活を終えることになった。ケビン・オコナー医師の書簡は、バイデン氏(79)は依然として多少の症状が残るものの「ほぼ完全に回復した」と明記。同氏は今月21日に初めて陽性の結果が出ていた。同氏はワクチンを4回接種済み。治療では持続的に症状を抑える効果があるファイザー製の経口薬「Paxlovid(パキロビッド)」を投与された。

スペース縮小

ツイッターはサンフランシスコやニューヨーク、東京、シドニーといった世界の複数の市場で、オフィススペースを縮小する方針だ。同社はコスト削減に動いているほか、リモート勤務への移行に力を入れている。人員削減は計画してないという。ダラーナ・ブランド最高人材活用責任者(CPO)は、「特定のオフィスを閉鎖しても、ツイッター従業員の雇用に影響はない。単にフルタイムでの在宅勤務に移行するだけだ」と説明した。

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