[東京 10日 ロイター] – ソフトバンクグループは10日、アリババ株を利用して資金調達する先渡売買契約のうち、一部を早期に現物決済することを決議したと発表した。アリババ株の保有比率が低下して持分法適用会社から外れるため、含み益が顕在化し、第2・四半期の税引き前利益に約4兆6000億円を計上する見込みという。

連結決算への影響は確定後に改めて公表するとしている。

100%子会社と金融機関が締結している先渡売買契約のうち、最大約2億4200万ADR(米国預託証券)を対象に早期現物決済し、同子会社にアリババ株を譲渡する。ソフトバンクGのアリババ株保有比率は6月末の23.7%から14.6%に低下する。

ソフトバンクGが8日に発表した4─6月期決算は3兆1627億円の純損失だった。最終赤字は2四半期連続で、合計約5兆3000億円の純損失を計上した。

ソフトバンクGは2000年に初めてアリババに投資。持分法適用会社から外れた後も良好な関係を維持するとしている。