[東京 10日 ロイター] – 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富弘会長は10日、都内で会見し、岸田文雄首相が教会との関係見直しを閣僚らに指示したことについて、「当法人との関わり方が強く判断の基準に定められたというならば、それは至極残念なこと」と語った。
また、政治家との関係について、同会長は「政治に友好団体が強く姿勢を持って関わってきたことは事実」と発言。「共産主義問題に対して、明確に姿勢を持っている政治家の皆さんとは、ともにより良き国作りに向かって手を合わせてきたと思っている」と説明した。
会見は第2次岸田改造内閣が発足した日と重なった。岸田文雄首相は旧統一教会問題などを巡って支持率が低下する中、教会との関係を認めた7閣僚を含め、全19閣僚のうち14ポストを入れ替えた。
岸田首相は9日、「国民から信頼される政治、行政を行っていく観点」から、閣僚・副大臣・政務官などに旧統一教会との関係をそれぞれ点検し、厳正に見直しをするよう指示していた。