[10日 ロイター] – 米カリフォルニア州は10日、洋上風力発電施設の開発で新たに野心的な目標を掲げ、2050年までに約2500万世帯に電力を供給する見通しを示した。

5人の委員で構成するカリフォルニア州エネルギー委員会が、30年までに3000─5000メガワット(MW)、45年までに2万5000MWという目標を全会一致で採択したと発表した。

カリフォルニア州は全米で最も積極的な気候変動対策目標を掲げる州の一つだが、洋上風力発電事業への進出はニューヨークなど東海岸の州よりも遅れている。

同委員会は、洋上風力は日没後も発電が可能なことから45年までに電力セクターを脱炭素化するという州の目標達成に貢献するとしている。

昨年可決された州法により、30年と45年までに達成可能な洋上風力発電の最大量を定量化するよう求められていた。

洋上風力発電業界団体のBusiness Network for Offshore Windは「どの州よりも大きく広範な目標だ」と評価した。