【ニューヨーク時事】イスラム教を風刺する小説「悪魔の詩」(1988年)で知られる英作家サルマン・ラシュディ氏(75)が12日、米ニューヨーク州西部のイベント会場で男に襲撃された。州警察によると首と腹部を少なくとも1回ずつ刺され、ヘリコプターで病院に搬送。その後、手術を受けた。
ラシュディ氏襲撃犯を称賛 「背教者」刺され「喝采」―イランメディア
米メディアによると、搬送後のラシュディ氏は、人工呼吸器につながれ、話ができない状態。肝臓が損傷し、腕も刺され、片目を失明する恐れがある。
事件は午前10時45分(日本時間午後11時45分)ごろ発生。講演のために演壇に登場したラシュディ氏に男が襲い掛かった。ラシュディ氏は血を流して倒れ込み、男はその場で拘束された。会見した州警察によると、男はニュージャージー州に住むヘイディ・マタール容疑者(24)と確認された。