[ヘルシンキ 16日 ロイター] – フィンランドは16日、9月1日からロシア人へのビザ発給数を削減すると発表した。フィンランドに陸路で入国し、その後フィンランドのヘルシンキ・ヴァンター国際空港から欧州諸国に向かうロシア人観光客が急増している状況を踏まえた措置という。

フィンランド外務省によると、ロシアでのビザ申請予約を1日当たり1000件から500件に半減し、観光ビザも100件に限定する。

エストニアも、これまでにビザを取得した5万人以上のロシア人に対し、週内に国境を閉鎖する。こうした措置を取るのは欧州連合(EU)加盟国としては初めて。これにより一般のロシア人がエストニアからEU域内に入るのが難しくなる。

ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、EU諸国に対し、EUが誰でも入れる「スーパーマーケット」にならないよう、ロシア人のビザ取得を禁止するようあらためて呼びかけた。