[ベルリン 15日 ロイター] – ドイツは9月中旬までにボスニアに合計約30人の部隊を10年ぶりに再配備する。ボスニアを巡っては、ウクライナでの戦争の不安定さが広がるとの懸念が高まっている。

ドイツ軍の報道官によると、再配備された部隊は欧州連合部隊(EUFOR)の本部で行われた任務開始の式典で歓迎されたという。

これに対し、ボスニアのセルビア民族主義者の指導者、ミロラド・ドディク氏は、第二次世界大戦時のドイツの役割について言及した上でドイツ軍は歓迎されないと述べた。

ボスニアのロシア大使館はウェブサイト上の声明で、ウクライナでの出来事がボスニア情勢に与える影響について「受け入れがたい言及」があるとし、EUFOR自身が国連安全保障理事会に対する最後の報告で、ボスニアの状況は平和で安定していると説明したと指摘。「ドイツ軍を含むEUFOR拡大の必要性に関して根拠がない」とした。

また、米英を中心とする一部の西側諸国が、ボスニアの北大西洋条約機構(NATO)加盟に向けた地ならしを行っているとした。