[東京 23日 ロイター] – 松野博一官房長官は23日午前の会見で、新型コロナに感染した岸田文雄首相に対して中国の習近平国家主席と李克強首相から22日にお見舞いのメッセージがあったと明らかにし、「両国首脳間の信頼関係の強化に資する」と述べた。
松野官房長官は11月に開催する「国際観艦式」に、韓国も招待したことを明らかにした。国際観艦式は参加国の国際親善を促進し、地域の平和と安定に寄与するために実施し、基本的にはすべての加盟国を招待するものだとし、「こうした考えに基づきロシア以外の全加盟国を招待し、そこには韓国も含まれる」と述べた。前回2019年は日韓関係悪化を背景に招待していなかったが、今回招待する理由については「政府として総合的に判断した」と述べるにとどめた。
また松野長官は、日本としては「ロシアによるウクライナ侵略のなかで、核兵器が使用される可能性を深刻に懸念している」と述べた。
ロシアのエネルギー合弁プロジェクトサハリン2について「日本のエネルギー安定供給の観点から重要なプロジェクト。権益を維持する方針は今後も変わらない」との従来見解を繰り返した。
ロシア側が設立した新会社に関し「三井物産、三菱商事に対しては西村康稔経産相が参画について前向きに検討してほしいとお願いし、現在参画に同意するか否かについて総合的な検討がなされている。現時点で参画の同意を困難にさせるような新たな条件が提示されたとは聞いていない」と補足した。