[北京 25日 ロイター] – 中国の検索エンジン大手、百度(バイドゥ)は25日、同社初の量子コンピューターを公開した。外部ユーザーの利用も可能になる。

量子コンピューターの名称は「Qianshi」で、10量子ビットのプロセッサーを搭載している。同社は36量子ビットのプロセッサーを開発したことも明らかにした。

米国、中国、欧州連合(EU)は量子コンピューター分野で巨額の資金を投じたプロジェクトに乗り出している。市場調査会社IDCによると、世界の政府・企業は2027年末までに総額164億ドルを量子開発に投じる見通し。

IBMは先に127量子ビットのプロセッサーを公開。25年に4000量子ビット超のプロセッサーの商業利用を目指す計画を明らかにしている。

アルファベット傘下のグーグルも29年までに100万量子ビットのコンピューターを開発することを目指している。