[ブリュッセル 4日 ロイター] – 欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は4日、軍事政権下のミャンマーの裁判所が民主化指導者アウンサンスーチー氏に選挙違反の罪で懲役刑を言い渡したことを非難した。

事情に詳しい関係筋が2日、ロイターに明らかにしたところでは、裁判所はスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)が勝利した2020年11月の総選挙を巡り、同氏が不正行為に関与したと認定し、懲役3年の刑を言い渡した。スーチー氏の弁護士も同様の説明をBBCにしている。

ボレル氏はツイッターで、スーチー氏は既に11の罪で20年の禁固刑を言い渡されているとし、今回の判決は不当だと非難。「EUはミャンマーの政権に対し、彼女と全ての政治犯を釈放するよう求める」と訴えた。

スーチー氏は昨年初めのクーデター以降、身柄を拘束されており、既に17年以上の刑期を言い渡されている。同氏はいずれの罪も否認している。