[ワシントン 4日 ロイター] – トランプ前米大統領は4日、連邦捜査局(FBI)が自身の邸宅「マールアラーゴ」で押収した機密文書を巡る司法省との訴訟について、連邦最高裁に上告した。

地裁は「スペシャルマスター(特別管理者)」と呼ばれる独立した裁定者が精査するまでは捜査で機密文書を利用することを禁じる判断を示したが、検察側の控訴を受けて高裁は司法省が引き続き捜査できるとの判断を示していた。

高裁はまた、特別管理者が機密マークのある文書にアクセスすることを阻止。機密情報へのアクセス制限の重要性を指摘した。

トランプ氏の弁護団は、分類マークが付いた文書が実際に機密に分類されているかどうか、また分類に関係なく、それらの記録が個人記録か大統領記録かを判断するため、特別管理者がアクセス権を持つべきだと主張。「(司法省は)文書管理の議論を犯罪化しようとし、透明なプロセスに激しく反対している」と訴えた。