• マスク氏がツイッター買収案の続行提案、米求人件数は8月に大幅減
  • NY州に半導体工場、クレディSに逆風、ダリオ氏が経営権手放す
A Ford Motor Co. Mustang next to an Electrify America EV charging station during the Washington Auto Show on Jan. 21, 2022. Photographer: Al Drago/Bloomberg

フォードの株価が4日に上昇。9月の電気自動車(EV)販売台数が前年同月比3倍になったことなどが好感されたようです。ちなみに、マンハッタンではガソリンスタンドが29カ所なのに対し、EV用の公共充電施設は約320カ所。充電施設は駐車場内が多く、駐車場代を払えば充電は無料のケースもあります。ただ、装置の多くは充電に時間がかかる「レベル2」で、駐車時間内にわずかしか充電できない時も。EV化の一段の推進には急速充電器の普及が欠かせません。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

買収提案復活

イーロン・マスク氏は米ツイッターに対する書簡で、当初提示した1株当たり54.20ドルでの買収案の続行を提案した。ツイッターも同書簡を受け取ったことを認め、当初の提示額で取引を成立させる意向だとしている。ツイッターの株価は20%を超える上昇。マスク氏とツイッターは4月に買収案で合意したが、同氏が7月に一方的に破棄。それ以降、合意の履行を求めるツイッターとの間で法廷闘争に発展していた。

求人の減速鮮明

8月の米求人件数は予想以上に減少し、2021年6月以来、14カ月ぶりの低水準となった。減少幅は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期以来の大きさ。労働需要の鈍化と整合的で、消費傾向の変化や金利の急上昇、景気見通しの悪化を反映している。失業の急増を招くことなく労働需要を鈍化させたい米金融当局は、これを歓迎すべき兆候と捉える可能性がある。

最大14.5兆円

米マイクロン・テクノロジーは国内でのメモリーチップ生産を拡大するため、ニューヨーク州クレイに半導体工場を建設する。向こう20年間で最大1000億ドル(約14兆5000億円)を投じる計画で、ニューヨーク州史上最大規模の民間投資になるという。同工場は「米国製の最先端DRAM生産を今後10年間に当社世界生産の40%に段階的に引き上げる」戦略の一環だと説明。米国では8月、520億ドル規模の国内半導体業界支援法が成立していた。

止まない逆風

クレディ・スイス・グループへの逆風が続いている。同行の株式レンディング事業では過去数日、取引の一部解消を余儀なくされたという。関係者によると、同行財務の健全性を巡る懸念から、証券を提供した投資家が契約から手を引いた。また同行は香港のプライベートバンク部門からの人材流出に直面。関係者が匿名を条件に述べたところによると、マネジングディレクターで中国市場責任者のルーク・チウ氏ら5人が退社した。

経営権を手放す

レイ・ダリオ氏は自ら創業した世界最大のヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツの経営権を手放した。保有する全議決権を9月30日付で取締役会に譲渡し、共同最高投資責任者(CIO)を退いた。独自の投資理念を持つ次世代のリーダーに、運用額1500億ドル(約21兆6700億円)相当のファンドの経営を委ねる。

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