[ワシントン 1日 ロイター] – 米連邦通信委員会(FCC)は1日、米宇宙開発企業スペースXによる人工衛星を使った高速インターネットサービス「スターリンク」に対し、最大7500基の小型人工衛星の追加配備を承認した。スペースXは米実業家イーロン・マスク氏が経営者。
FCCは承認文書で、米全土だけでなく、世界規模でデジタル格差を埋めるのに役立つと指摘。スペースXへの承認により、他の衛星業者や通信業者が敵対勢力からの「有害な干渉」を受けるのを防ぐ狙いがあると説明した。
FCCは2018年にスターリンクの衛星第1世代として最大4425基の配備計画を承認し、同社は現在、低軌道上で3500基以上のネットワークを運用。ネット接続が難しい地域へのサービス用として、第2世代計2万9988基のネットワーク運用の承認も求めている。
ただFCCは今年8月、スターリンクのサービスの回線速度が遅い問題や米消費者への基地局やサービスの負担が高額になり過ぎる点から、スペースXへの過疎地事業補助金については却下。同社は9月に異議を申し立てている。