• マイクロソフトによる買収認めない意向、中国が不動産政策緩和も
  • 米国の失業保険継続受給者が増加、クレディS、女子バスケ選手釈放
A pedestrian jumps over a puddle under illuminated Christmas lights along Oxford Street in London, UK, on Wednesday, Nov. 23, 2022.  Photographer: Jose Sarmento Matos/Bloomberg

英国のパブやレストランで、クリスマスパーティーの予約キャンセルが相次いでいます。鉄道ストが来週13日、14日、16日、17日に断続的に行われるためで、飲食店の業界団体幹部によると、キャンセル率は30%に上っています。この幹部は「オミクロンの領域に入りつつある」と発言。新型コロナウイルスのオミクロン変異株がまん延した昨年のこの時期と同程度に予約取り消しが広がっていると説明しました。英国では鉄道以外にもストが相次いでいて市民生活に影響が及んでいます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

買収認めない意向

米連邦取引委員会(FTC)はマイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザード買収を認めない方針であることを確認した。買収が実現すれば「ゲーム機Xboxと競合する企業や、急成長中のサブスクリプションコンテンツ、クラウドゲームビジネスを抑圧する」とみているという。FTCの投票結果は3-1で、クリスティン・ウィルソン委員が反対票を投じた。

不動産政策さらに軟化も

中国当局は来週の中央経済工作会議で不動産政策のスタンスをさらに軟化させる可能性があると、事情に詳しい関係者が明らかにした。関係者によれば、来年の国内総生産(GDP)目標や財政赤字について協議する同会議は15日に始まる。当局者らは「住宅は居住のためのもので、投機のためのものではない」という主張を弱める見込みだという。数年に及んだ不動産市場の過剰債務削減の取り組みは完了したと当局が宣言し、個人需要押し上げという来年の焦点を明瞭にする可能性もあるとしている。

2月以来の高水準

米国で失業保険の継続受給者数が前週比6万2000人増の170万人と、2月上旬以来の高水準となった。労働市場で一時的に冷え込みの兆候が示される中、失職者が新たな仕事に就くことが一段と難しくなっている状況が示唆された。新規失業保険申請件数は同4000件増の23万件。季節調整前の申請件数は28万6436件と、今年初め以来の大幅増となった。

98.2%が権利行使

クレディ・スイス・グループが既存株主に付与したライツイシュー(新株予約権無償割当)は、98.2%の権利が行使された。包括的な事業再編の資金を賄うための、2本の柱から成る総額40億スイス・フラン(約5830億円)の増資を完了させた。同行によると、このライツイシューで22億4000万フランを調達できる見通し。投資銀行事業の大半から撤退し、今後数年で9000人の削減を計画するクレディ・スイスは、財務強化に資金を必要としている。

女子バスケ選手釈放

バイデン米大統領は、ロシアで服役中だった米女子プロバスケットボール(WNBA)のブリトニー・グライナー選手が囚人交換により釈放されたと発表した。ロシア外務省の声明によれば、今回の囚人交換で米国側は「死の商人」の異名を取る武器商人ビクトル・ボウト被告を釈放した。一方、バイデン大統領は、ロシアで不当に拘束され服役中だと米国が主張する元米海兵隊員ポール・ウィラン氏については、まだ釈放に至っていないと認めた。

その他の注目ニュース

FRBが勝利、金融崩壊なしに資産バブルを抑え込み-「驚き」との声

欧州債の発行急増、借り入れコスト増大へ-ECBのQTが追い打ち

金融庁、ESG評価機関への行動規範を月内に策定へ-世界初