[モスクワ 27日 ロイター] – ロシアのベロウソフ第1副首相は27日、国営テレビのインタビューで、政府が来年に対処すべき最大の課題として消費需要の回復促進と企業の収益化支援を挙げた。

ロシアは来年、西側による制裁や生産年齢の男性の徴兵などを背景に2年連続のマイナス成長となる見通し。

ベロウソフ氏は「消費者市場は非常にゆっくりと回復している」と指摘。足元の経済情勢は「スタグネーションに近い」と語った。

同氏は、実質賃金の伸びの回復が非常に遅い一方、失業率は低いと指摘。高水準の雇用を維持する代償として、賃金の伸びが低調にとどまっていると説明した。

企業の利益は前年比8─10%程度減少しており、投資に問題を引き起こしていると説明。「投資資金の半分以上は企業の自己資金から拠出されている。利益が減れば、投資も細る」と語った。