[17日 ロイター] – 米金融大手ゴールドマン・サックス・グループが17日発表した2022年第4・四半期決算は利益が69%減と、予想以上の落ち込みとなった。ディールメーキング低迷やウェルスマネジメント事業の低調が響いた。

利益は11億9000万ドル(1株当たり3.32ドル)。リフィニティブがまとめたアナリストの1株利益予想は5.48ドルだった。

純収入は前年同期比16%減の106億ドル。

ゴールドマンの株価は約8%下落した。

投資銀行の手数料収入は48%減少。株式・債券投資の減収を背景に資産・ウェルスマネジメント部門の収入も27%減少した。

金融テクノロジー事業などを含むプラットフォームソリューション部門の純損失は6億6000万ドルとなり、通年では16億7000万ドルの純損失を計上した。しかし、同部門の通年の収入は15億ドルと、21年から135%急拡大した。

債券・通貨・商品のトレーディング収入は44%増、株式トレーディング収入は5%減だった。

貸倒引当金は9億7200万ドル。前年同期は3億4400万ドルだった。

総営業費用は11%増の81億ドル。

デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は、従業員の6%に相当する約3200人を削減し、23年の不透明な見通しを乗り切るために消費者向け事業で調整を進めていることを確認した。

また、23年「下期」には、投資銀行事業を巡る見通しが改善する可能性があるという見方を示した。