[東京 8日 ロイター] – 日銀が8日発表した1月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平均残高は前年比3.1%増の599兆1783億円となり、2000年1月以降で最高を更新した。伸び率は21年4月以来の大きさ。不動産関連のほか、原材料コスト上昇や経済活動再開に伴う資金需要が続いている。都銀等では、企業の合併・買収(M&A)や原材料高に伴う大口の貸出が見られた。
都銀等の貸出平残は3.9%増で、前月の3.0%を大きく上回った。こちらも21年4月以来の伸び。地銀・第二地銀は3.1%増。貸出平残は281兆8650億円で1991年7月以降の最高を更新した。信金は0.8%増だった。
1月の預金平残は、都銀・地銀・第二地銀の3業態と信金の合計で前年比2.2%増の1017兆0214億円。(和田崇彦 編集:田中志保)