アメリカ国防総省は12日、アメリカ軍が五大湖の1つ、ヒューロン湖の上空を飛行していた物体を撃墜したと発表しました。アメリカ軍が気球などの飛行物体を撃墜したのは今月に入って4回目です。
アメリカ国防総省は12日、声明でアメリカ軍のF16戦闘機が五大湖の1つでアメリカとカナダにまたがるヒューロン湖の上空を飛行していた物体を撃墜したと発表しました。
物体は高度およそ2万フィート、およそ6000メートルを飛行し、民間の航空機の飛行に危険を及ぼすおそれがあったということで、バイデン大統領の指示で撃墜が行われたとしています。
アメリカ軍は12日の朝に飛行物体を発見し監視を続け、人的被害を防ぎ残骸を回収しやすくするために、午後になって湖の上空で撃墜したとしています。
これまでのところ撃墜にともなう市民への被害や影響は確認されていないということです。
また撃墜した飛行物体について、アメリカ本土に対する軍事的な脅威とはみなしていないとした一方で、情報収集の能力を持っていた可能性があるとしています。
アメリカ軍は4日に南部サウスカロライナ州の沖合の上空で中国の気球を撃墜したほか、10日と11日にはそれぞれアラスカ州とカナダの上空を飛行していた所属のわからない物体を撃墜していて、警戒を強めています。