[15日 ロイター] – 戦闘機や戦略爆撃機を含む複数のロシア軍機がアラスカ付近の国際空域を飛行し、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が迎撃態勢(インターセプト)に入っていたことが明らかになった。
NORADは14日付の声明で、ロシアの航空機を13日に確認したとし、米国やカナダの領空には侵入せず脅威を与えるものではなかったと説明した。
また米軍が北米上空で相次いで撃墜した未確認の飛行物体とロシア機の飛行は関係がないと指摘した。
「NORADはロシアの活動を事前に予想しており、計画に基づいて迎撃する用意ができていた」とし、F16戦闘機2機が発進したと明らかにした。
米国も他国の領空に入らない監視活動を頻繁に行っており、そうした飛行は一般的な軍事作戦の一部だ。
NORADは「定期的に外国航空機の動きを監視し、必要に応じてエスコートしている」とも明らかにした。
ロシアは15日、事実関係を確認せず、過去数日間にアラスカとロシアの間に位置するベーリング海を含む国際海域で複数の飛行を行ったとした。国防省は「長距離航空機のパイロットは北極、北大西洋、黒海、バルト海、太平洋の中立海域で定期的に飛行を行っている」と述べた。