[ブリュッセル 21日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は21日、ロシアによる米国との新戦略兵器削減条約(新START)の履行停止によって世界はより危険な状態に陥るとし、ロシアに再考を要請した。

ウクライナのクレバ外相および欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表との共同記者会見で「核兵器の増大と軍備管理の低下は世界をより危険にさらす」と指摘。「この属国支配的な征服戦争を始めたのはプーチン大統領だ。プーチン氏が今日明らかにしたように、プーチン氏は一段の戦争を準備している。プーチン氏が勝利することがあってはならない。それはわれわれ自身の安全保障と世界全体にとって危険だ」とし、「ロシアが新STARTの履行停止を決定したことは遺憾だ」とした。

ブリンケン米国務長官は21日、プーチン大統領が米国との新STARTの履行を停止すると発表したことについて、「極めて残念で無責任」という認識を示した。