[ベルリン 21日 ロイター] – 2024年のパリオリンピック(五輪)にロシアとベラルーシの選手を出場禁止とするよう国際的圧力が高まる中、国際オリンピック委員会(IOC)は政治問題を理由に選手を排除すべきでないとの姿勢を堅持するもよう。

IOCは、ロシア代表およびベラルーシ代表選手らを「中立」として、ユニフォームや国旗を持たずに参加させる方法を検討しているとされる。

ロシアとベラルーシの中立的参加を支持するある欧州のオリンピック委員会(NOC)会長は「IOCが戦争中の国を出場禁止にした場合、それはオリンピック憲章に反し、スポーツが政治を超越しているという普遍的性格をオリンピックに与えられない。今、世界中で起きている戦争はウクライナだけではない」との見方を示した。

また別の関係者も、戦争状態にある国のどちら側を除外するかを選ぶことは偽善だと指摘した。