中国は24日、ウクライナでの停戦を呼び掛ける提案を示した。ロシアによる侵攻後1年に及ぶ戦争の終結に貢献する中立的な存在として自らを位置付ける狙いがある。

  中国外務省は、敵対的行為の停止や和平交渉の再開を促す12項目のプランを公表した。

  中国は「全ての当事者は、ウクライナの状況が徐々に和らぎ、最終的に包括的な停戦に至ることを目指し、ロシアとウクライナが同じ方向で取り組み、可能な限り速やかに直接対話を再開するよう支援すべきだ」と訴えた。

  今回のプランは、中国に恩恵をもたらすよう戦争の結果を方向付けると同時に習近平国家主席を世界的政治家として演出しようとする試みといえる。しかし、ロシアが国境から撤退するまで戦うとウクライナが主張し、ロシアが攻撃を止める兆候が見られないことを考えると、中国の計画が成功する可能性はほとんどなさそうだ。

  ウクライナや他の国々が中国を公平な仲介役と見なす公算は小さい。

原題:China Calls for Cease-Fire as War in Ukraine Enters Second Year(抜粋)

参考情報

▽10項目の和平案、ゼレンスキー氏が提案 バイデン氏の支持獲得と明かす 米議会演説<CNN日本語版>2022.12.22 Thu posted at 11:37 JST