[ブダペスト 1日 ロイター] – ハンガリー議会で1日、フィンランドとスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟批准を巡る審議が始まり、オルバン首相率いる右派与党「フィデス・ハンガリー市民連盟」が批准を支持する意向を示した。
北欧2カ国は昨年に加盟を申請したが、全30カ国が批准する必要がある。ただ、トルコがテロ集団の一員と見なす人物をかくまっているとして、スウェーデンの加盟に反対している。
批准手続きが遅れているハンガリーでは、オルバン首相が先週、2国の加盟に初めて懸念を表明。両国がハンガリーの民主主義と法の支配について「真っ赤なうそ」を広めていると非難した。
こうした中、フィデスの議員らは2国とは協議を続けるとする一方で、与党として「フィンランドとスウェーデンのNATO加盟を支持する」との声明を発表した。
この日行われた法案の一般討論では、ノバク大統領と外務省高官が2国のNATO加盟を「できるだけ早く」批准するよう議会に求めた。最終的な採決は今月後半になる見込み。