[東京 7日 ロイター] – 内閣府が7日公表した2月の景気動向指数(速報値、2015年=100)によると、指標となる一致指数は前月から2.8ポイント上昇し99.2となった。鉱工業生産指数など生産・輸出の改善で6カ月ぶりに上昇し、上昇幅は2021年11月以来の大きさだった。基調判断は「足踏みを示している」で据え置かれた。

一致指数を構成する経済指標のうち、鉱工業用出荷財出荷指数や鉱工業生産指数が前月比で大きく指数の押し上げに寄与した。自動車や半導体製造装置などの生産・出荷が改善した。耐久消費財出荷指数や輸出数量指数も寄与した。

ただ、一致指数は昨年夏以降、下降トレンドにあり、2月も3カ月移動平均では前月比マイナスにとどまっていることなどから、基調判断は据え置きとなった。

先行指数は前月比1.1ポイント上昇し97.7と、4カ月ぶりに上昇した。電子部品・デバイスや鉄鋼・非鉄製品を中心に鉱工業用生産財在庫率指数の大幅改善が寄与したほか、中小企業売上見通しもプラスとなった。

(竹本能文 編集:田中志保)