[ワシントン 6日 ロイター] – バイデン米政権は6日、トランスジェンダーの生徒が学校のスポーツ活動に参加する場合、性自認に沿ったチームに所属することを学校が全面禁止してはならないとする新たな規制案を示した。

規制案は、連邦政府の資金援助を受けている教育機関における性差別を禁止するものだが、高校や大学レベルでトランスジェンダーの生徒が参加すると競技の公平性が損なわれたり、けがにつながる恐れがある場合は参加を制限できる余地も残した。

カルドナ教育長官は「全ての生徒が差別を受けることなく、スポーツ参加を含めた学校での完全な体験をできるようにすべき」とし、スポーツチームへの所属は学校生活の重要な一部だと述べた。

この問題を巡っては、連邦最高裁が6日、トランスジェンダーの生徒が公立学校の女子スポーツチームに参加するのを禁止するウェストバージニア州法の施行を認めない判断を下した。

サウスダコタ州のノーム知事は、新規制案について反対する考えをツイッターで示し、その是非について法廷で争われる可能性もある。