[ニューデリー 19日 ロイター] – 国連は19日、インドの人口が中国を抜いて世界最多となり、今年半ばには中国の人口を290万人上回るとするデータを公表した。
国連人口基金(UNFPA)の「世界人口の現状報告:2023年」の人口統計データによると、インドの人口は推定で14億2860万人、中国は14億2570万人。
第3位は米国の3億4000万人。このデータは、23年2月時点で入手可能な情報に基づいているという。
国連が以前に発表したデータを用いた人口問題の専門家は、今月中にインドが中国を追い越すと予測していた。ただ、国連の最新報告ではその時期を明示していない。
国連の人口担当者は、インドと中国から出るデータが「不確実」であるため、時期を特定できないと説明している。インドでは直近の国勢調査が11年で、21年に予定されていた調査は新型コロナウイルス流行のため延期された。
中国とインドを合わせた人口は世界全体の80億4500万人(推計値)の3分の1以上を占める。ただ中国は昨年、人口が60年ぶりに減少に転じた。
また、インド政府の統計によると、11年以降の年間の人口増加率は平均1.2%で、その前の10年間の1.7%から低下した。