[香港 8日 ロイター] – 新華社によると、中国の李強首相は週末、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と北京で会談し、IOCと協力して「スポーツの政治化」に反対する意向を示した。
IOCに対しては、ウクライナ戦争を受けて米英仏など35カ国がロシアとベラルーシの選手排除を要請している。
IOCは1月、ロシアとベラルーシの選手がアジア予選を通じてオリンピック出場権を獲得し、中立選手としての出場を可能とする道筋を打ち出した。アジア・オリンピック評議会(OCA)はすでに両国選手のアジア大会出場を認める意向を示した。アジア大会は今年、中国で開催される。
新華社によると、李強首相は「IOCと協力してスポーツの政治化に反対し、オリンピックムーブメントへの貢献を拡大する意向」を表明。バッハ氏は、中国が世界平和の維持と相互発展の促進に重要な役割を果たしているとし、オリンピックムーブメントの発展を促すため中国との協力を強化したいと述べた。