[東京 12日 ロイター] – トヨタ自動車は12日、子会社トヨタコネクティッド(TC)に管理を委託していた車両位置情報などの顧客データ約215万人分が漏洩した可能性があると発表した。クラウド環境の誤設定により、一部のデータが10年近くインターネット上で公開状態になっていた。いずれも個人が特定される情報はなく、現時点で悪用も確認されていない。

トヨタによると、情報が漏洩したのは2012年1月2日から23年4月17日の間に車向け情報通信サービス「T─Connect」などを契約していた顧客の車両位置情報や車載端末の識別番号、車両ごとに割り当てられた識別番号、時刻。13年11月6日から23年4月17日まで外部から閲覧できる状態にあった。

社内点検で情報が公開された状態にあることが判明。その後、外部からのアクセスを遮断する措置を取ったが、TCが管理する全てのクラウド環境などの調査は続けている。トヨタは「個人情報を取り扱う上での管理体制をより一層強化するための再発防止策の実施を推進していく」とコメントした。