[イスタンブール 12日 ロイター] – 14日に投開票を控えるトルコ大統領選の主要野党候補ケマル・クルチダルオール氏は、ソーシャルメディア上での「ディープフェイク」と呼ばれる偽造コンテンツに責任があるとしてロシアを非難した。

同氏は11日夜にトルコ語とロシア語の両方でツイート。具体的なコンテンツには言及せず、トルコの「ロシアの友人」が「昨日この国で公開されたディープフェイクコンテンツ」に責任を負っていると非難。「5月15日以降も友好関係を続けたいのであれば、トルコ国家から手を引いてほしい。われわれはまだ協力と友好を支持している」とした。

ロシアとトルコ両政府は密接な関係にあり、ロシアはトルコにとって最大のエネルギー供給国。プーチン大統領とエルドアン大統領はエネルギーやウクライナ戦争などさまざまな問題について頻繁に会談を行っている。

一方、ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は、ロシアがトルコ大統領選に介入したとの疑惑は虚偽であり、でっちあげだと否定。「われわれは公式に、いかなる干渉の問題も存在しないことを宣言する。もし誰かがクルチダルオール氏にそのような情報を提供したとすれば、それは嘘つきだ」と述べた。

また、ロシアはトルコとの二国間関係を重要視しており、こうした非難を「断固として拒否する」とした。